ロンドンの旅 3
テート・ブリテン Tate Britain
16世紀から20世紀までの英国美術を代表する作品が一堂に。
テート・ギャラリーの名で長く親しまれていたが増えすぎて収容しきれなくなった作品をリバプールとコーン・ウォールのセント・アイブスに分館したためテート・ブリテンと名称を変えている。その後も作品は更に増え続け、20世紀以降のモダンーアートをテート・モダンに移している。
ここでも日に何度か無料のガイディド・ツアーがあり、エリザベス一世時代の王侯貴族の重厚できらびやかな衣装や宝飾品の絵画に目をみはり、ジョン・コンスタブルの美しい英国の風景画で一息入れ、フランス嫌いのウィリアム・ホガースがフランスの貧しさを風刺的に描いた“O the Road Beef of Old England” にちょっと笑い、古典的な作風から印象派の元を作ったターナーの画風の変遷ぶりに感心し、印象派のジョン・サージェントあたりの絵でまたちょっと一息つき、20世紀のポップ・アートまでとくと楽しませてもらった。 ターナーのセクションでガイドしていた人はかなりフランス語なまりの強い英語でこうした活動を支える層の厚さを感じた。 アートは自分なりに楽しめばよいようなものだがこうしてガイドしてもらうと確かに楽しみに厚みを増す。ガイドさんの姿勢にも「一緒に楽しみましょう」というというのが感じられとても好感。
地下にあるレストランが本格的で壁一面に施した薄いブルー・グリーンの風景画がすばらしい。ワインも料理もばっちり。ここもビジネスで利用する人が多い。
アポロ座
ロンドンはミュージカルのメッカ。一年中多くの劇場でさまざまなミュージカルを上演しているので選ぶのに困るほど。テート・ブリテンでランチのあとヴィクトリア駅前のアポロ座でアンドリュー・ロンド・ウエバー作ミュージカル「ボンベイ・ドリーム」を観劇。出演者全員がインド人のミュージカルとは前代未聞だがロンドンならではという感じもして大いに楽しかった。スラムの青年がボリーウッド(ボンベイのハリウッドのこと)でデビューするまでのラブ&サクセス・ストーリといったところだが、インドの華麗な衣装と息をもつがぬスピーディーなダンスがセクシーなこと!舞台装置も豪華で噴水まで登場して役者さんたちは水浸しになりながら大熱演。
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