バックナンバー


目  次
【6月27日号】【6月20日号】
【6月11日号】【6月6日号】【6月2日号】
【5月28日号】【5月23日号】【5月21日号】【5月14日号】
【5月6日号】【4月21日号】【4月15日号】
バックナンバー目次 最新号へ

日付の新しい方が上に来ていますので順番が逆になり、ちょっと読みづらいかもしれませんがご容赦を!

6月27日


 今朝、いつもの日課で、瓦井ファミリーページを開くと4000ぴったりのカウントでした。 実は、今日は、娘の8才の誕生日プラス私たちの結婚9周年記念日で、こいつは朝から縁起が いい、となんとなく嬉しかったのでした。

 2週間前に、車庫からバックでいきなり路上に出てきた車に右のドアを2枚やられてしまい、 愛車ニッサン、マキシマはただ今入院中、2700ドルの修理で全治10日間。

 昨日主人の車を借りて美容院に行って、店の前の駐車場が一杯だったため近くの公営の2時間 パーキングに入れ、2時間以内で帰ってきたのに、駐車違反のチケットがしっかり貼られてい た。すぐそばにいた取締中の警察官(女)に「2時間たってないのにどうして貼るのよ」と聞 くと、「あなたの車、チョークで印がついてるでしょ、それが証拠よ」と言われ、いいかげん な時間で適当にチケットを貼っていく取締方法にムッときて、文句をいいかけたのに、とっさ に英語が流暢に出てこない私を無視して彼女は去って行ってしまった。文句をいっても許して くれる可能性は無いに等しいが、気の利いた『すてぜりふ』も残せなかった自分にもっと腹が たった。今度は、日本語で悪態をつこうと決心した私だった。
ちなみに、罰金は10ドルです。安いけど、パーキングメーターの料金が1時間50セントく らいだからこんなもんでしょうか。免許の点数が引かれるということはありません

 そういうわけで、アンラッキーが続いた私としては、なんだか少しハッピーな気持ちになれた 「4000ゲット」でした。


ロンドン、パリの旅 by Tommy
4日目 4月29日

 人はパリに憧れる。海外旅行でもパリは一番人気であろう。そこに行ったことのない人でも パリの事は良く知っている。エッフェル搭、凱旋門、ルーブル美術館、シャンゼリゼ通り等、 パリを象徴するものを数え上げればきりがない。
 さて、パリに入って2日目、どうも気になる事がある。街の中に犬の◯◯◯がやたらと多い事 である。確かに犬を連れて散歩している人が多い。しかし、◯◯◯をさせた後、どうもきちん と始末をしていないようである。娘の手を引いて狭い道を歩いているとき、うかつにも踏んで しまい、買ったばかりのナイキのシューズのかかとが茶褐色に汚れてしまった。丁度そこに水 たまりがあったので靴をはいたままビチャビチャ洗っていたら、街を掃除するオッサンが来 て、”@$!&%*&*”。フランス語なので何を言っているかさっぱりわからなかったが、 どうやら怒っているらしい。”せっかく俺がきれいにした所に何しやがるんだ。”彼はそう 言っていたのであろう。フランス人は自分の所さえ奇麗にすれば他は汚くても構わない、と誰 かがいっていたのを思い出す。だいたい南の奇麗な島で核実験をして平気な顔をしているんだ から、そういうお国柄なのかもしれない。もっともそれは私の偏見で、犬の◯◯◯もパリの象 徴なのかも知れない。

 ◯◯◯をすっかりきれいにして気をとり直し、今日の最初の目的地、ルーブル美術館へと向 かった。ルーブル美術館と言えばモナリザである。また、サモトラケの勝利という彫刻も見て みたい。そういえばサモトラケのニケというのを中学校の美術の時間に習った気がする。ニケ はNikeと書き、私の記憶が正しければギリシャ神話に出てくる運動の神様である。シュー ズのNikeはここからとっている。ところでブランド品に疎い私は数年前にNikeのロゴ を見てニケと読んでしまった。友人はばかにしたが、ニケと読むのがもっともなのである。 さて、御目当てのルーブル美術館に着くと何やら様子がおかしい。何人か並んでいるのだが看 板を見てごちゃごちゃ言っている。どうも”お休み”のようである。今日はついていないがこ こでくじけたりはしない。足の向くまま気のむくまま、はわが家の旅のモットーである。ルー ブルの次に大きい美術館、オルセー美術館に行くことにした。その昔、駅であったオルセー美 術館には、印象派の名画がキラ星の如く集められている。マネ、モネ、ルノアール、ゴッホ 等。中でもモネの絵が私は大好きである。「ひなげし」、「ロンドンの国会議事堂」、「かさ さぎ」等、時間があればいくらでも眺めていたい。ため息をつきながら、美術館の中のレスト ラン デュ ミュゼ ドルセーで休憩する。

 次はどこへ行こうか。やっぱりエッフェル塔だろう。地下鉄で早速移動する。パリの地下鉄は 町を縦横に走っていてどこに行くにも便利である。急行専用線もあって、二階建ての電車(近 鉄のビスタカーみたいな)が走っている。表示が全てフランス語なので、切符を買うときや乗 り場をさがす時、慣れないと一苦労であるが、駅は内装も非常に工夫が凝らされており、さな がら美術館のようである。フランス人のセンスの良さを感じさせる。さて、エッフェル塔の最 寄り駅は果たして塔の真下にあった。エッフェル塔をバックにせめて記念写真をと考えていた 我々は、ひたすら歩くこと約15分、ようやく塔をバックにお決まりのVサインが出来る所に たどり着いた。

 次は凱旋門とシャンゼリゼ通り。そろそろ日の暮れる頃となり、歩く胃袋と異名をとる娘がつ いに騒ぎ出した。マクドでもいいから何か食べたい、と。こうなってくると私たち親子の旅は パリだろうがニューヨークだろうが梅田だろうが同じ。「おなかすいた、なんかたべたい」を 念仏のように唱え続ける娘。かみさんは、せめて一度は本場のフランス料理を食べたいらしく 「デザートが出てくるからフランス料理にしよう」と娘を説得しているが、正直なところ私は 旅の疲れと軽い時差ぼけであまり食欲がない。料理の中ではなんといっても日本料理が一番好 きな私であるが、その次は韓国料理、ベトナム・タイ系東南アジア料理、中華料理、インド料 理と続く。これはニューヨークでの食体験上での序列であり、フランス料理については実はあ まり良く知らないのである。フランス料理というと、すぐ高級料理を連想してしまうが、庶民 的な家庭料理もあるはずである。私は日本の居酒屋で出てくる”煮込み”が大好きでなのであ るが、ものの本によれば、フランスの内臓料理もなかなかのものだそうだ。ぜひ試して見た い。ところが悲しいかな、にわか旅行の常で事前の勉強不足。ニューヨーク駐在の前にパリに 5年駐在していた同僚の酒飲みのSさんに聞いておけば良かった。結局、一番近くのレストラ ンで、ポトフをつまみに赤ワインを飲む、という事になった。
かみさんによると、そのレストランで一番おいしかったものはサラダとフランスパンだったそ うだ。娘はハンバーガーとポテトフライを喜んで食べた。 これでフランス料理を食べましたという表現は正しくないような疑問がわいた私であった。

TOPに戻る

 

6月20日


邦子さん、お久しぶりです。
 父と母が日曜日に半月の滞在を終えて日本に帰って、家族三人の静かな生活が戻ってきまし た。私は少し気が抜けた状態で、今週は、まだ、使い物になりません。
でかけるのもなんとなくおっくうで、朝もパジャマのまま夫と娘を送り出し、化粧もしないで ボーッと過ごしています。
うちの中は散らかりほうだい、洗濯物も山積み、食料品も買いに行かなければ、そう思いなが ら、もう四日もたってしまいました。

 リビングのソファーでキルトをしながら、日本のビデオ屋(人気テレビ番組は殆どといってい いくらい録画されて一、二週間遅れでこちらの店頭に並びます)で借りてきたドラマや邦画を 見るのが、どこにもでかけたくないときの私の過ごし方です。雨でも降っていると、もっとし あわせです。
日本のビデオが手元に無いときは、しかたなくアメリカのテレビドラマや洋画を見ます。で も、私の英語力ではとても一度では聞き取れない、理解できないセリフなどがいっぱいでてく るので、何回も見ることになり、『フォレストガンプ』は4回、『マディソン群の橋』も3 回、『ポカホンタス』も3回、『ジュラシックパーク』、『アポロ13』は2回、と、日本に いたとき映画を殆ど見なかった人とは思えないほど数はこなしています。
今話題の『ジュラシックパーク2』もぜひ見にいきたいと思っています。
ちなみに、「マチネ」といって、土、日曜日はその日の一番早い上映(たいていお昼ころ)に 限り、大人も子供も、4ドルで入場できます。
普通でも8ドルくらいですが、うちは「マチネ」に決めています。三人で12ドル、すごく安 いでしょ。

では、おやすみなさい。

 私の筆の遅さにあきれたダンナが、「ロンドン、パリ旅行記4日目はワシが書く」とはりきっ ていますので次回をお楽しみに。

TOPに戻る


6月11日


邦子さんへ
 星条旗とニューヨーク州旗、見ました、はためいていました。
アメリカ人は星条旗が大好きで、街のいたる所で目にしますが、州旗は見たことがありません でした。ニューヨーク州旗というものの存在すら知らなかったのです、私。
  どんどんかっこ良くなっていく『ニューヨーク便り』中味も充実させるようガンバリマス。

 最近、日本人が集まる所に行くと、必ずどこかで『たまごっち』の呼ぶ音が聞こえて来ます。  邦子さんもご存じだと思いますが、こちらでは、5月1日に発売開始されました。
発売当初は並ぶと必ず買えたので、日本よりはずっと簡単に手に入れることができて、一人で 何個も買った人もいたようです。
私達は発売当日にニューヨークに居なかったし、まったく興味も無かったのですが、京子さん (主人の上司の奥さん)がこちらにいるとき、日本におみやげに持って帰りたいということ で、一緒にお店を何軒か探し歩いてやっと見つけたので、ついでに私も娘のために買ってし まったのです。
それ以来、娘が学校に行っている間は私が『たまごっち』のおもりをするハメになってしまい ました。
身から出たサビ、というのはまさにこの事を言うのでしょう。忙しい時にかぎってピーピー呼 ぶ『たまごっち』のために、運転中の車を止めてウンチを流したり、あっちむいてホイをした り、8歳のうちの娘よりずっと手がかかる『たまごっち』。でも私が世話している間に死んで しまうのもいやなので、ほったらかしにしておくことができず、彼(彼女)にふりまわされて いる、この頃なのです。買うんじゃなかった『たまごっち』
生き物(?)の世話をすることは教育上とても良い事と、最近アメリカ人の間でも人気がでて きて、ほとんどどの店でも売り切れ状態だそうです。にせもの、まがい品もたくさん発売され ていて、本物の『たまごっち』を持っているうちの娘のところには、今まであまり親しくな かったアメリカ人のクラスメイトから、「一緒にあそぼ」の電話がかかってくるようになりま した。

 先週末には昼間の気温が10度位までしか上がらなくて、肌寒かったニューヨークも、今日は やっと初夏らしい気候になって、半袖が着られるようになりました。  ところが、なんと明日の予想最高気温は30度を軽く超えるそうで、車のFMラジオで、アナウ ンサーが興奮して喋っていました。
スーパーで偶然会った友達に「今日はとってもいいお天気ね」というと「やっと、夏が来たわ ね。すばらしいわ」「でも、明日30度超えるって」と私。「えっ、私、明日マンハッタンま で行かなくちゃいけないのに、しかも2歳の子供連れて。そんなお天気大嫌い!!」

 本物のニューヨーカーでも怒るほどの、ジェットコースターのような今年の異常気象。厚手の ジャケットをクリーニングするのはまだ早いような気もします。

おやすみなさい。  景子

TOPに戻る

 

6月6日


邦子さんへ

 両親がニューヨークに着いてからもう5日間がたちました。でも、なかなか時差ボケがとれな いらしく、二人とも昼間はボーッとして、夕食が済んだらもう眠くなってしまい、朝とんでも なく早い時間に起きているようです。父はほっとくと一日中寝ています。

 二人にとっては生まれてはじめての、もしかしたら最後になるかも(飛行機嫌いだから)の たった2週間の海外旅行、いろんなところに連れていってあげたいと私ははりきっているの に、何処にいくのもおっくうで、なかなか腰があがりません。
孫の顔を見て、私達がどんな暮らしをしているのかを自分達の目で確かめただけでもう十分、 あとは、マンハッタンの一日観光をして、おみやげを買えば今回の旅行の目的は達成されるの だそうです。

 孫の学校への送り迎えをし、庭の草むしりをし、花に水をやり、そういう普通のニューヨーク 生活をしてもらうのも、まあいいか。と納得しながら、それだったらこの際だから、娘のめん どうを見てもらって(ニューヨークの法律では、12歳以下の子供を一人で留守番させてはい けないので)美容院にも行きたいし、ミュージカルも最近見に行ってないし、なんて、こんな こと考えている私なのです。
ダンナに言ったらきっとひんしゅくものでしょうけど…

 6月に入ったというのにとっても寒いニューヨーク、雨も多くなんだかパッとしないお天気が 続いています。日本の梅雨を思い出して、今日はあじさいの鉢植えを買ってきました。
では、おやすみなさい。
カギ、無事に見つかってよかったですね。 
景子
TOPに戻る

 

6月2日


ロンドン、パリの旅
3日目 4月28日

 ノボテル・パリ・レ・アルは値段がお手頃なわりには部屋が広いという理由で、ドイツ駐在中 の友人お薦めのホテル。彼女たち一家とパリで合流の予定だったが、ご主人の出張が入りお流 れ。残念でした。
 日本人は私達以外ほとんどいなくて、ビジネスマン風の客が多いホテル。建物も豪華ではない けどこじんまりしていて、とても清潔。
朝食はブッフェスタイルで手頃な価格。カフェオレにフランスパンがほんとうにおいしくて、 朝からいくらでもはいる。ヨーグルトもハムもこんなおいしいのアメリカでは絶対味わえない と言いながら、三人でパクパク食べる食べる。

 おなかいっぱい、幸せになってクリニャンクールの蚤の市へ。
メトロの駅を出てすぐのあたりは確かにアンティークというよりもなんでもありのがらくた 市、無国籍地帯。でもこういう雰囲気はニューヨークの街のどこかで見たような感じがして妙 に懐かしい。

 「今日は月曜日だからあまりたくさん店びらきしてないですよ」と来る前にホテルのコンシェ ルジェから情報を仕入れてはあったが、開いている店に入ってもびっくりするくらいの値段の 高さ、とても手がでなくて、だんだん無口になって、不機嫌な私。
それにひきかえクラシックの中古レコードをコレクションしているうちのダンナは、中古レ コード店に入ったきり何時間も出てこない。マニアにとってはヨダレがでるような掘り出し物 を何点か見つけたらしい。
予想はしていたけどパリのアンティークがこれほどの値段だと、ここで仕入れた日本のアン ティーク業者の日本での小売価格は恐ろしいものになるにちがいない。

 「歴史のないアメリカのアンティークなんてヨーロッパのものに比べるとジャンクよネ」とロ ンドンに駐在した経験のある人から言われたことがあるが、ジャンクでもなんでもアメリカの ように安いのが一番と私は思っている。

 結局なにも買えず目の保養をしただけで空振りに終わったことを、大事そうにレコードをかか えたダンナにおもいっきり愚痴りながらホテルに帰った。

 夕食は日本人の口に一番あうと聞いたベトナム料理に初挑戦。ノートルダム寺院近くのキム・ リエンという『るるぶっくパリ』で見つけたこじんまりしたお店、ウエイター(ギャルソン) はベトナム系フランス人で、日本でよく見かける典型的アジア人の顔をしていたがフランス 語、ベトナム語、英語の三ヵ国語使い分けていた。
一番食べて見たかったのは生春巻、でも、何を食べてもミントとコリアンダーが山のように 入っていて、生のコリアンダーはやはり私の口にはあわない。
今日の結論もやっぱり『日本人は日本食!』


巨人を3タテ!!!

おめでとうございます。
阪神が甲子園で巨人に三連勝! 瓦井ご主人の喜んでおられる様子が想像されます。
私の両親も昨日なんとか無事に到着、生まれたときから(?)阪神ファンだという父の、日本 からのおみやげは、スポーツ新聞(もちろん阪神が勝ったときのもの)の関西版でした。たし かにこれはニューヨークには売ってません。

とりあえず、お祝いのメールをと思い、もちろん真性の阪神ファンの私からのメッセージでし た。
景子
TOPに戻る

 

5月28日


 初めて私のコーナーを開いた時、胸はドキドキ、顔は赤らみ、冷や汗がでてしまいました。 「とうとうやってしまった」というのが正直な感想です。「俺、宣伝しとくわ。」というダン ナに、「それだけはやめて」とクギをさしておきました。見ず知らずの人に読まれるのはいい けど、知人、友人、親戚に読まれるのは、かなり恥ずかしい。

 金曜日から火曜日まで現地校(娘の通うアメリカの学校のことをこう呼びます)がお休みでし た。土、日のお休みに、月曜のメモリアル・デー(戦争で亡くなった兵士たちをたたえる休 日。夏の始まりを告げる日でもある)金曜と火曜はその年に雪のための休校日があった場合の 調整日。今年は雪が少なく休校しなかったためこの日がお休みになった。 このお休みにカリブ海やフロリダに旅行する人もいるようですが、わが家は日曜日にマンハッ タンの紀伊国屋書店にでかけただけで、のんびり過ごした休日でした。今週末に日本の私の両 親が遊びに来るため、寝室として使うダンナの書斎から私たちの寝室にパソコンを移動しまし た。そのため、夜中にキーボードをたたくのにも寝ているダンナに遠慮しつつ、になってしま いました。

 67歳と64歳の生まれて初めての海外旅行、血圧の高い父とリューマチの母が、ただただ孫 に会いたい一心で重い腰をあげました。もちろん飛行機に乗るのも初めて、JALで来るとは いってもツアーでもありません。英語もまったくしゃべれません。準備とまわりの人たちから のいろんな情報だけですでに気疲れしている様子なのです。 どうなることやら‥
『案ずるより産むが易し』 わからないことはなんでも、まわりの日本人やスチュワーデスに聞くこと、と電話でいってお きました。
みなさん、よろしくおねがいします。
景子

TOPに戻る

 

5月23日


邦子さんへ
 『キルトに綴る愛』はアメリカ人の友人から「ぜひ見るべきだ」と強く薦められていますが実 はまだ見ていません。
私たちのキルトグループも、ときどき駐在を終えて帰国するメンバーのためにメモリアルキル トを作ったりします。しかし、そのときの話題はけっしてロマンチックなものではありませ ん。前回の私の家でのミーティングの時の話題も、チャイニーズ系アメリカ人、ミータが三人 の子供たちの蒙古班をチャイルドアビュース(幼児虐待)と疑われた話や、日本のプリンセス 雅子さまはアメリカの大学を卒業しているという話、イギリスの皇室の話題はどうしてゴシッ プばかりなのかという話、最近オーナーが変わった近所のスーパーの品揃えが悪く、値段も高 いという話題、来月行われるフレンチアメリカンスクールの学園際に父兄が非協力的で、フラ ンス人はとても利己主義だという、英語のじょうずなフランス人メリーのフランス人への批判 などなど、現実的で、日本でいう井戸端会議そのままなのです。 これじゃあまるで『キルトに綴る愚痴』


ロンドン、パリの旅
2日目 4月27日

午前9時40分(ニューヨーク時間で真夜中の3時40分)に出発するユーロスターに乗るた めに朝食もとらず8時にホテルを出て地下鉄でウオータールー駅をめざす。 重い荷物を持っての乗り換えや、切符を買うためにけっこう時間をとられ、ぎりぎりセーフで 間に合う。お腹がすいたという娘のための朝食とコーヒーを買って席に戻ると、フランス人の 乗務員(スチュワーデス?)が、「お飲み物は私たちにお申し付けください、すべて料金に含 まれていますから。」さすがファーストクラス、席も通路をはさんで一人用と二人用の横三 列、ゆったりしていてとても快適。

すぐに軽食のサービスが始まる。食前の飲み物、私はペリエ、娘はオレンジジュース、主人は シャンパン、ブルーチーズとベーコンと春野菜のサラダにワインがとても良くあう。メインは エビのカレー風味かチキンのクリームソース煮、両方ともまあまあのお味。デザートのラズベ リームースは、甘いだけのアメリカのケーキに慣れたしまった私の味覚にはとっても上品にか んじられた。
ワインでほろ酔い気分プラス時差ぼけで、すっかり心地よくなってひと眠り、いつのまにトン ネルを通過し、国境を越えたのか。
3時間のユーロスターの旅はあっというまに終わり、パリに着いた私たちが地下鉄の切符を買 おうとすると英語が通じない。予想はしてたけど、ヨーロッパ各地からの電車のターミナル駅 で切符を売ってる人に、「NO ENGLISH 」 と言われるのは悲しいものがあった。どうすれば いいのよ、そんな難しい英語しゃべってるわけじゃないのに。

 私たちのホテルはノボテル・パリ・レ・アル。パリのど真ん中、3階建てのショッピングセン ター、フォーラム・デ・アルが目の前にありロケーションは抜群。 さっそく、街をぶらぶらとあてもなく歩いていた私たちの目の前にどこかで見たことのある建 物が、それはノートルダム寺院だった。ちょうどミサが行われていて、美しいパイプオルガン の響と、ステンドグラスの輝き、澄んだ鐘の音、なかなかロマンチックしてしまった。

 セーヌ河のほとりを歩き続け、「疲れた、もう歩かない」と言い出した娘のごきげんをとるた めに入った店は、なんと例のラーメン屋さん、大阪だった。 やっぱり、なんといっても日本人は日本食! おいしかった。

TOPに戻る

 

5月21日


邦子さんへ
 めちゃくちゃかっこいい私のページつくっていただいて、ありがとうございました。特に壁紙 (ていうんですよね、)私好みの花柄で、かわいいピンク、とっても気に入っています。 実は私はお花が大好きで、インテリアにも花柄をたくさん使っていますし、庭にもたくさんお 花を植えています。

 主人が見て、「超かっこいい、俺も邦子さんとこのホームページに出してもらおうかな、」と 羨ましそうに言っていました。でも、彼の場合はあまりにも仕事が忙しく、アネリカ国内旅か ら旅の生活で、殆どうちにいないので、『駐在員残酷物語』になってしまうのです。 私のこのつたない文章が世間の目にさらされるのはとっても不安ですが、同時にとっても楽し みです。

 では、なかなかヨーロッパの旅続編が書けなくてすみません、がんばります。 ちなみに今日は、私の所属するキルトグループの週に一回のミーティングの日で、会場のわが 家(もちまわりです)には、アメリカ、フランス、オーストラリア、デンマークと、国際色豊 かなメンバーたちが集まり、午前中パッチワークしたり、お喋りしたり、楽しい時間をすごし ました。
じつはこのあいだ、キルトのショーがあって、それに出品した私の作品がセカンドプライズ (二等賞)をもらえたのです。みんながおめでとうと、自分のことのようによろこんでくれま した。とってもうれしかったです。

 このメールを送ったあと、娘をむかえに学校に行って、そのまま先生と個人の懇談がありま す。こちらの学校は、6月で終わるので、今、学期末なのです。すごく早口でしゃべる担任の 先生の英語、さてどのくらい理解できるでしょうか…  かなり不安。 では、      景子

TOPに戻る

 

5月14日


邦子さんへ
 なんだか突然ふってわいてきたようなお話しで、邦子さんのメール、プリントアウトして何回 も読み返しました。

 確かに今の私の生活は、京都での社宅暮らしをしていた頃とくらべるとずっと刺激的で、毎日 の暮らしがすべてネタになります。 そんな貴重な経験を皆さんに紹介できるのはとてもすばらしいことだとおもいますが、私のこ の拙い文章でいいのでしょうか?
邦子さんの日記のとってもきれいでロマンチックな描写や、関西人らしくちゃんとオチが入っ てユーモアたっぷりなところなど、とても私にはまねできないなと尊敬しています。そのよう な方からのこのようなお誘い、うれしいのですが、ちょっと不安です。

 な〜んて、自己主張の国アメリカに住んでいながらも、謙遜という言葉をまだ忘れていない日 本人の私は一応こう書きましたが、それはたてまえのようなもので、ここ二三日「うん、これ はネタに使える」などとすっかりその気になってしまっているのです。 ほんとうに私でよければ、喜んで協力させていただきます。

ロンドン、パリの旅 第一日

 朝5時45分にうちに迎えにきたリムジンの運転手さん(日本人)が、開口一番「橋本さんご 帰国が決まったんですか?」

 ニューヨークの駐在員は帰国前にはヨーロッパ旅行するのがならわしになっているらしい。日 本からだと遠くて高くてなかなかいけませんもの。
ロンドンまでのフライトは悪名高きアメリカンエアー(サービスが超悪い)でも料金はおとな 一人往復500ドル。
ターミナルも古い、汚い、狭い、コーヒーショップも無い。免税店は一応あるが客がいなかっ た。同じ国際線でもJALの入っているターミナルとはえらい違い。 それにしても中南米系の人がおおぜいいるので、ロンドン行きだったはずなのにと不安になっ ていると、搭乗口にいた係員が「ヒースロー行きならゲート変更になったよ」という。掲示板 も無いしアナウンスも無かったのに。
気付かなかったら飛行機にのり遅れてました、私たち。

 7時間のフライトでヒースロー空港に到着、入国審査の係員が私たち三人にむかって「彼女 (娘のこと)ちゃんとアメリカにつれて帰ってネ、子供だけおいてかないでね、お願いだか ら」とジョークをとばしました。ふむふむ、これがイギリス人のジョークかと感心していた私 でしたが、とっても真面目なうちのダンナは、きつねにつままれたような顔をして聞いていま した。
入国審査の係員はあいそが悪いものだと思いこんでいたので、ふいうちをくらってしまったの だそうです。

 本日の宿泊はターミナル4にある(到着したターミナル3からの移動がとんでもなく遠かっ た)ヒルトンホテル。歴史の都ロンドンの新しいホテルは、えっ、まだ工事終わってないの? 足場そのままじゃない、と 思うくらい奇抜な外観で、コンテンポラリーな建物でした。
町から大きくはずれているためでかけるのもめんどうで、予想どうり値段は高いが味は良くな いホテルの中華料理の夕食をすませて、あしたにそなえて早々と眠りについた私たちでした。
                                    つづく
TOPに戻る

 

5月6日


邦子さん こんばんは
 N.Yは今一年で一番美しい季節です。わが家の庭にも八重桜、花みずき、チューリップ、パン ジー、ライラック、つつじ…と長くて厳しい冬を耐え、春を待っていた花たちがいっせいにさ きみだれています。
私の一番好きな季節です。

 私たちがロンドンから帰ってきた同じ日に、主人の上司(単身赴任中)の奥様がN.Yに着かれ ました。京子さんといって私と年齢もさほど違わないこともあって、この二三日ずっといっし よにいろんなところへでかけています。

 N,Yにはおもしろい商売があります。「タグセールサービス」という名前で、たとえば引っ越 しをする場合や、だれかが亡くなって残された家財道具などを処分したいときこの「タグセー ルサービス」に依頼すると、家の中のものいっさいがっさいに値札を付けて、新聞広告に日時 と場所を載せ、当日来た客に売りさばいてくれる、というもので、だいたい毎週金、土曜日に おこなわれます。いろんなものが売られているので目がきかないとだめですが、アンティーク ものもたくさんでるので、プロの業者も買い付けにきます。私と友人はこれに通いだしてもう 二年以上になりますが、場所は依頼した人の自宅なので、アメリカ人の家の中に遠慮なしに入 れるおもしろさ(プール、テニスコート、ジャグジー、プライベートビーチつきというおそろ しくでかい家などという場合もあって、こういうときは自分のうちに帰るとため息がでる) と、とにかく安いので(友達は家具を全部ここで買いそろえました。日本で買うと目玉が飛び 出るほど高いイーセンアレンやドレクセルの家具を超破格値で…)やみつきなのです。
私も邦子さんの新しい命を吹き込んであげるという意見大賛成!

 ということで今日はそのタグセールに京子さんも一緒に行ってきたのです。とても喜んでもら えて良かったと思っています。だって、日本では絶対こんなこと経験できないもん。

 邦子さんもN,Y遊びにいらっしゃいませんか?私が案内してさしあげます。
ロンドン、パリの報告を書こうと思ったのに今日の報告で終わってしまいました。
次回ということで、では おやすみなさい
景子

TOPに戻る

 

4月21日


Dear  邦子さんへ
 私一人だけ「ガリ版日記」のパリをプレビューしたみたいで、すごく得した気分になりまし た。そして、律儀に私との約束を気にかけていてくださったことをとてもうれしく思っていま す。貴重な情報ありがとうございました。

 今回の私たちの旅行は、4月26日にN.Yを出発し、ロンドンに1泊(夜到着のため)、翌朝 ユーロライナーでパリに移動、3泊して再びロンドンへ戻り3泊、5月3日にN.Y着というあ まり効率の良くない日程になっています。というのもチケットを予約するときに、ロンドン往 復の料金が一番安かったからなのです。
でも、安いのはエアーチケットだけで、アメリカに比べるとホテルの宿泊料金がばか高いの で、驚いています。ユーロライナーも日本の新幹線以上に料金が高いです。物価も高いんで しょうね、パリはとくに‥
私たちは三人家族で、私とだんなは同じ年でもうすぐ40才です。(ちなみに私はいて座o型 です)
一番好きなことはホテルの部屋でパパとふたりでマンガを読んでくつろぎ、プールで泳ぐこと というもうすぐ8才の娘を、いかにだまし、物でつって観光につれていくかというのが私たち の今回の旅の課題でもあります。最近ますますてごわくなってきています。

 私は、新しいものにはあまり興味がなく、古いものが大好きなので、私のパッチワーク仲間の フランス人おすすめのノミの市(クリニャンクール)には、なにがなんでも、いざとなったら だんなと娘をおいて私一人でも行ってくるつもりです。
あとは、もちろんルーブル美術館のモナ・リザははずせないでしょう。3日券のカルトミュウ ゼ買うつもりです。
それからもうひとつ、お友達の家でごちそうになった「マリアージュ、マルコポーロ」という 名前の紅茶をずっと手にいれたくて探していたのですが、パリにお店があるそうです。やっと 念願がかないそうです。
だんなは、セーヌ河のほとりを散歩するだけで満足だそうです。安上がりでしょ‥ まだ、荷物も用意できていないという、いつもドロナワの私たち、きっと飛行機の中でせっせ とガイドブック読むことになると思います。

それでは、おやすみなさい       景子

TOPに戻る

 

4月15日


 インターネットというものに最近はまってしまった初心者の私は、来たよのボタンを押すと そちらに私のアドレスが分かってしまうという基本的なことさえも知らなかったので、 3月24日にご主人からメールをいただいたときに、びっくりしてしまいました。 どうも失礼しました。そして初めまして。
 私、生まれは和歌山県で、高校を卒業したあと京都で学生生活をおくり、 さらに3年程前まで京都に住んでいたという根っからの関西人なので、英会話もかなり関西なまりはいってる と友達に言われているNEW YORKに住む主婦です。

 なにわのおばちゃんのガリ版日記 とっても楽しく読ませて頂いてます。 革手袋をねぎってさらに、レジでくいさがったところがさすがでした。もちろん私もたいていどこでもねぎります。 これって、関西人の習性なんでしょうね。

 今、私は、ホームページどころか、アドレスも持っていなくて、主人の会社のを共用しています。 そのうち、自分のを持ちたいと思っていますので、そのときにあらためてゲストブックにデビューいたします。 しばらくは匿名ならぬ匿アドレスで、よろしくおねがいいたします。もちろん、 もし瓦井さんからメールをいただけるのでしたならとってもうれしいです。

 4月26日から私にとってははじめてのロンドンとパリ8日間の旅にでかけます。 それまでにガリ版日記、パリまでたどり着けることを祈っています。
やっと桜がさきはじめ、4月1日にはなんと20センチほどの積雪があった NEW YORK からでした、おやすみなさい

TOPに戻る

 
バックナンバー目次 最新号へ

景子さんへのファンレター、ご感想メールはこちらへ。
責任を持って転送させていただきます。
tecta@gin.or.jp


極楽とんぼへ