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【9月26日号】【9月16日号】【9月6日号】

最新版が一番上に来ていますので順番が逆になり、ちょっと読みづらいかもしれませんがご容赦を!
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9月26日


カリフォルニアロール作れますか?

 うちから車で15分位のところに超高級なスーパーがあって、いつもアメリカの安いスーパーで 買い物をしている私にとっては、値段も敷居も高いのですが、果物や野菜がとても新鮮で、ハ ムやベーコンも日本のものに近い、塩分控えめのものが売られていて、お惣菜もいろいろあっ て、ときどき美味しいものがたべたくなったときに買い物にいきます。 

 今日ひさしぶりに行って見ると、なんと寿司のコーナーができていて、二人のお兄さんが作っ た寿司が並べられていました。寿司の売れ行きもなかなか好調のようでしたが、ちょうどお昼 過ぎだったので、寿司コーナーの厨房では、うどんのようなものが鍋で煮込まれていまし た。、おいしそうなにおいにつられたアメリカ人が「これは何?私達も試食できるの」と質問 していたのですが、どうやらそれはお兄さんたちの昼食のようでした。
なんだ、とがっかりしながらも、そのアメリカ人は「サヨナラ、アリガト」と言ってその場を 離れていきました。でも、そのお兄さんたちはどうやら日本人ではないらしく、「サヨナラ、 アリガト」に何の反応も示さなかったのです。日本人の私から見てもすぐには見分けがつかな かったけれど、たぶん、日本人ではなくアジア系の人だったのでしょう。

 人種のルツボ(最近はサラダボールというそうです)ニューヨークには、世界各国のレストラ ンがあって、焼肉は韓国人、インド料理はインド人、ピザはイタリア人、ベトナム料理はベト ナム人、タイ料理はタイ人、フランス料理はフランス人というふうにその国の言葉を話すシェ フやウエイターがいて、そのレストランに入るとそれだけでアメリカにいながら他の国にいる ような錯覚に陥る、そこがとてもおもしろいところだし、あたりまえのことだと思うのです。 だから、寿司イコール日本の代表的な食べ物というイメージ(というより日本の誇り)を持っ ている私にとって、そのスーパーで寿司を握っていたのが日本人ではなかったという事実が、 どうも納得できません。
度量が狭いといわれても、人種差別といわれても、やっぱり、私は日本人が握った寿司を食べ たいと思ったのでした。

 アメリカ人に人気の寿司はカリフォルニアロール。
アボカドときゅうりとカニかまを海苔で巻いて、その外をすし飯で巻くという、海苔が苦手な 人にもうけるよう作られたヘルシーな一品で、鉄火巻き(ツナロール)もなかなか人気があり ます。
今日、うちに来たフランス人も、「昨日、夕食にカリフォルニアロールを作ったら、子供が夕 食までに全部食べてしまって、主人の分が足りなくなってしまったの。」と言ってました。フ ランス人もお寿司大好きだそうです。
私も、パーティーに持って行ったりしますが、大人気で、あっというまに売り切れてしまいま す。
作り方を教えてほしいというリクエストも、友人から二三受けているのですが、日本食料品店 での買い物から始めて、炊飯器を持っていない彼女たちにお鍋でのご飯の炊き方を教えて寿司 めしを作り、巻きすなんか見るのも始めてという素人に、巻き方を手取り足とり教えるという のは、教える側の相当な労力と教えられる側のある程度の器用さ(日本人はたいへん器用です が)を要するので、なかなか腰があがりません。
だいいち、私も、お鍋で炊くご飯、あまり自信ないんだもん。
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9月16日


マッキントッシュ狩り

 バタバタと忙しい週末でした。
 土曜日は娘の通う日本語補習校(土曜日だけの日本人学校)で、運動会のうちあわせがありま した。今年はクラスの役員になってしまったのですが、事務部以外の運営は殆どが父兄のボラ ンティアで成り立っている補習校で、運動会は一年で一番大きな行事なのです。
 子供たちも、アメリカンスクールでは経験できない運動会を一番の楽しみにしているのです が、父兄は、準備から当日の進行まで、山のようにやることがあって本当にたいへんなので す。

 私の当日の役は担任の先生の補佐。
 日本の運動会とちがって、練習などはほとんどできない状態で本番に突入するわけですから、 先生をはじめ子供たちもいまひとつ要領を飲み込めて無いわけで、それをどういうふうにス ムーズに進めていくのかが頭の痛い問題です。
 うちの娘のクラスの男の子たちは、やんちゃざかりの小学二年生、なめられないようにがんば ります。

 日曜日は日本人の友人達とリンゴ狩りプラスバーベキューパーティーをしました。
ニューヨークがビッグアップルと呼ばれるのはリンゴの産地だからというの邦子さんは知って いましたか?
 リンゴ狩りのシーズンはまだ始まったばっかりですが、今取れるのはマッキントッシュといっ てどちらかというと酸味の強い、アメリカ人が好きな味のリンゴです。
 何人でいっても入場料などはなしで、直径40センチ、深さ30センチくらいのカゴにいっぱ い重くて持つのがたいへんなくらい取っても14ドルですから安いですよね。
バーベキューは、ベアマウンテンという山の湖が見えるレストエリアで、25人くらいでわい わいと飲んだり食べたり、涼しい風をうけながらのたぶん今年最後のバーベキューは最高でし た。

 今年は、リンゴ腐らせないように、ジャムやパイなどせっせと作りたいと思っています。 だって、このリンゴ、生でたべてもあまりおいしくないんです。
やはりリンゴは日本のフジが一番です。

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9月6日


スカンクの恐怖

 九月に入り朝晩急に涼しくなって、今朝などはヒーターを入れたくなるような冷え方でした。

 このあたりはマンハッタンのオフィスに通勤する人達のベッドタウンのようになっていて、ま るで、軽井沢を海辺に持ってきたような、ほんとにきれいな小さな町です。

 自然がそのまま残っていて、わが家の庭にもリス、あらいぐま、うさぎなどの小動物やいろい ろな小鳥たちが遊びに来てとても賑やかで楽しいのですが、最近ちょっと困ったことがあります。
スカンクなのです。うちの庭でもときどき見かけるのですが、ここ1週間程スカンクの匂いに 悩まされています。

 スカンクの匂いというのはアメリカに来てはじめて経験しましたがほんとに強烈です。
窓を締め切っていてもこのところ毎晩どこからか匂ってきて、うっかり窓を開けたままで、もろに外 気が入って来たときなどは、頭は痛くなるし、目はショボショボするし、息苦しいくらいなのです。

 今回のスカンクは、うちから200メーター程離れたところの道路に車に轢かれたのが一匹死ん でいて、どうやら風向きによってその匂いがうちのほうに流れてきてるようなのです。スカン クの匂いは1マイル四方に広がるといわれていますが、轢いたほうの車もさぞかし匂いで困っ ていることでしょう。スカンクにやられたときの保険もあるという話を聞いたことがあります。

 リスやあらいぐまも轢かれてごろごろ道にころがっているし、高速道路では鹿が轢かれたもの も見たことがあります。フロリダに行くと、アルマジロだそうですが。

 スカンクの匂いだけは日本では経験できないだろうし、写真にも取れないし、保存もできない ので、どうがんばっても邦子さんには正しく伝わらないのがくやしいのですが、なんとかして ほしいのですこの匂い。 

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