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【12月24日号】【12月18日号】【12月9日号】
最新版が一番上に来ていますので順番が逆になり、ちょっと読みづらいかもしれませんがご容赦を!
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12月24日


Super nail creation

 うちの娘8歳はまだサンタクロースを信じています。
もう一ヵ月以上も前からパソコンでプレゼントのリストを作り、毎日のようにサンタクロース のプレゼントの話をしています。
 Super nail creation というマニキュアのセットが本命だそうで、サンタさんはそれをプレゼ ントしてくれると信じて疑っていないのです。

 数年前に、『Jingle All the WAY』という映画がありましたが内容は息子の欲しがっている クリスマスプレゼントのターボマンという人形を手に入れるためにアーノルドシュワツネッ ガー扮する父親がくりひろげるドタバタのコメディだったと覚えています。
去年はちょうど、アメリカでニンテンドー64が売り出された時期とクリスマスが重なったの で、男の子の多くはサンタさんにニンテンドー64をお願いしたようです。
ところが、予約がいっぱいでなかなか手に入らなくて、男の子をもつ親は手にいれるのに必死 でした。修繕のプロのAさんも、毎日日課のようにおもちゃやさんにでかけ、その日の朝に入 荷する荷物を待って直接手に入れる作戦をとって、クリスマスの前日やっと手に入れることが できたのでした。

 さて、うちに来る予定のサンタさんもずいぶんのんきで、クリスマス二日前になってやっとプ レゼントを買いにいったようですが 娘の希望の品物は売り切れだったといって、似たような 品物を買って帰って来ました。
あまりわがままを言う娘ではないのですが、クリスマス当日 希望した物とちょっと違うプレ ゼントを見つけてどんなリアクションをおこすのでしょうか…。
サンタさんにもらったものだって交換や返品できるのがアメリカだということを娘に正直に 言っていいのかどうか、まだ迷っているクリスマスイブの私です。

邦子さんへ
わが家は26日から1月2日まで西海岸に遊びに行きます。
ニューヨーク便りを読んでお便りをくださったTedさんとも会う予定で、楽しみにしています。
どうぞ皆様よいお年を
そして、来年もどうぞよろしくお願いします。   景子
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12月18日


ツリートリミングパーティ

 この時期になると、クリスマスツりーを屋根に積んだ車をあちこちでみかけます。
アメリカ人は毎年本物のモミの木のツリーを飾るということを私はアメリカに来てから知りま した。もちろんにせものも売ってはいるのですが、モミの木独特の甘い香りが部屋の中をいっ そう暖かく、クリスマスらしく演出するらしいのです。
 娘が3年以上もずっと仲良しのアメリカ人の女の子のお母さんから、土曜日の午後電話があり 「もうすぐツリートリミングするから来てね」と言うので、何だかよくわからないけれど、娘 と一緒に遊びにいくと、いきなりご主人からハグとキスで迎えられ、「さあ、飲み物は何にす る?ワイン、ビアー ソフトドリンク、なんでもどうぞ 今日はTommyはどうしたの?来な いの?」
 建築家のビルと大学で絵を教えているウエンディはとってもパーティ好きな夫婦で、今までも いろいろなパーティーに私達家族を招待してくれましたが、クリスマスは家族みずいらずで静 かに過ごす習慣のあるアメリカ人がクリスマス前に友人、知人を呼んでクリスマスツリーの飾 り付けをしながらホリデーを祝い、楽しく過ごすという意味を持つのが この日のツリートリ ミングパーティなのだそうです。
 ダイニングには、ウエンディーが腕をふるったギリシャ料理や、ケーキ、果物、チーズなどが まるで絵のように美しくセッティングされてあり、チューダー様式と呼ばれる天井の高い古い 家の暖炉では木が燃えるパチパチという音がしていて、暖炉の前にはロッキングチェアーがお かれ、大きなモミの木のクリスマスツリーにはたくさんのオーナメントやイルミネーションが 飾られ、クリスマス気分がすっかり盛り上がっていました。
 ゲストが一つずつオーナメントのプレゼントを持ってやって来るのも恒例のようですが、この パーティーにはじめて参加した私は何も用意していなかったので、急遽家にいる主人に電話を して和紙の折り紙を持ってくるようにたのみました。
二人で小さいツルを折り、私がそれを糸でつなげて折り紙のオーナメントを作ると、まわりで 見ていたお客様たちから口々に感嘆の声が… そこで、リクエストにお答えしてツルの折り方 教室をはじめましたが、2メートル近い大男や、金髪のかっこいい女性が折り紙をしている姿 はなかなか味のある光景でした。
 ツルを折っている主人にむかって、「日本人の男性はみんなそんなに器用なの?」「だれに教 えてもらったの?」「本を見ないでもつくれるの?」といろいろな質問がとびかいます。
おばあちゃんは、「あなた、ボランティアで老人ホームで折り紙教えに行ったらどう?」など と真剣に主人を説得していました。
 最後に私が1センチ四方の紙でツルを折って見せると、さらにその場が盛り上がり、ゲスト達 は帰る時に大事そうに自分の作ったツルを持ちかえったのでした。 マンハッタンにある日本の会社のショーウィンドーには毎年、この時期になると真っ白なツ リーにいろいろな色の折り紙のオーナメントが飾られ、道行くニューヨーカー達を喜ばせてい るそうですが。
今や英語になっている『ORIGAMI』で、これほどみなさんに喜んでもらえたことがとってもう れしく、日本人の器用さを再認識したとっても楽しいパーティーでした。
 
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12月9日


青い目のグランマ

 先日、近所に住む日本人の女性にひさしぶりに会いました。
4歳の女の子と 見たことのない1歳くらいの男の赤ちゃんを連れていたので「お友達の赤 ちゃん?」と尋ねると、「スウェーデンからの養子なの」と答えたのです。
彼女は日本で生まれ12歳の時からスウェーデンに家族で住んで、ユネスコの医師という職業を 持っているためアフリカや中国などいろんな国の駐在を経験し、アメリカ人と結婚していると いう 本物のインターナショナルな女性なのですが、「この子は今1歳半だけど 上の子は四 か月の時にうちにきたのよ」とさらっと言うので、私はまたまたびっくりしてしまったのでし た。
 日本では血のつながっていない子供を持つということは特殊に見られがちで、世間にも、子供 にも、真実を隠していたりすることが多いようですが、こちらでは養子縁組はごくごく一般的 なことで、子供に隠すなどということは絶対しません。また、単に子供ができないから養子縁 組をするということだけでもないようですが、養子を迎えるにはある程度の経済力はもちろん のこと、たいへん複雑な手続きを踏まなくてはいけないのだそうです。
そのうえ、日本では養子をとる場合 血縁者をとるのが一般的ですが アメリカでは、白人の 親にアジア系やアフリカ系の子供などという組み合わせもあたりまえのことなのです。  主人の会社のアメリカ人の友人のお宅を訪ねたとき、「うちの息子です」といって紹介された のが 私達に似た顔の韓国人の男の子だったので、びっくりしてしまったことがありました。
  その夫婦には実の娘もいるのですが、11歳だという男の子がアメリカ人のお母さんに甘えてい る様子や、「うちの息子は絵がとってもうまくて、手先がすごく器用なんだ」ととってもうれ しそうに自慢しているお父さんを見ていて、私にもし人種がちがう養子ができたら、その子に 実の我が子以上の愛情をそそげるものなのだろうかと自問自答してしまいました。
 私の親しい友人ナンシーも、三人の実子以外に10歳のときにひきとった日本人の養子を育てた 経験を持ち、日本人と結婚して今はオーストラリアに住む彼女の所に1年に1度 孫の顔を見 にいくのがなにより楽しみなのだそうで、実の子以上にかわいがっているようすです。
「これが私の娘と孫よ、私の孫はこんなにビューティフルなのよ」と一緒に取った写真を見せ てもらいましたが、私はやっぱり とっても不思議な気持ちになったのでした…。

 青い目のグランマは日本人なのにオーストラリアなまりの英語のほうが達者な孫と一緒に日本 語を勉強するのが とっても楽しいそうです。
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