
景子さんへの直接メールアドレスが開設されました。
ご感想をどしどしお送り下さい。
tf000084@psinet.com
目 次
【4月25日号】【4月12日号】
最新版が一番上に来ていますので順番が逆になり、ちょっと読みづらいかもしれませんがご容赦を!
バックナンバー目次
4月25日
旅の恥はかきすて
先日、マンハッタンの日本領事館にパスポートの更新にでかけました。
日本の旅券事務所とは大違い、がらがらに空いていて、気が抜けるくらい早く手続き
が終ってしまったのでひさしぶりに、五番街をぶらついてウインドショッピングをしたあと、
高島屋NYの地下にあるカフェにお昼でも食べようと入りました。
しばらくすると、私の席の隣に60〜70歳くらいの年輩の女性が2人坐りました。
ブランド品の紙袋を何個か持っていて、きちっとした服装からも、ここに住んでいる
人ではないなという事はすぐにわかりました。
注文をとりに来たウエイトレスがたまたま日本人ではなかったため言葉が通じなかっ
たのを見かねて私が注文をしてあげたのがきっかけで、その2人との世間話がはじま
りました。
広島から団体で旅行に来ていて、その日は自由行動の日らしいのですが、言葉もなか
なか通じないし、食事も口にあわないし時差ボケもあってかなり疲れてる様子なので
す。
そのうえ、「どこのホテルに宿泊されてるのですか?」
と聞くと、英語なのでホテルの名前もちゃんと憶えていない様子なのです。
「私たちルイ.ヴィトンの店に買い物に行きたいんだけど、どこか知ってる?」
と聞かれたのですが、あいにく私は知らなかったため、ウエイトレスに聞いて番地を
教えてあげました。それほど遠くはないらしいのですが、地図も持っていないらしい
ので、迷わずに行けるのだろうかとほんとうに心配でした。
時間があれば一緒に行ってあげたい気持になったのでした。
マンハッタンを歩いている日本人観光客はすぐに見分けがつきます。
とくに若者はみんな同じような服を着て、必ず、髪を染めています、それが日本では
はやっているのだそうですが顏はあきらかに東洋人なのに、髪だけが金色だの茶色だの
赤色だのと派手なのは、私から見るとすごく不自然な気がします。
そのうえ、ナイキにフェラガモにグッチにティファニーと何個ものブランド物の紙袋
に、るるぶニューヨークだの、地球の歩き方だのを持って堂々と歩いています。これ
は、「私は観光客です、どうぞ狙ってください」と宣言しながら歩いているようなも
のです。ニューヨークに住んでいる日本人はそんな事はたぶんしないでしょう。
この間、友人につきあってシャネルの店に買い物に行った時も、彼女はちゃんと別の
紙袋を準備して、買った物を入れ替えるというくらい慎重な行動をしていました。
確かに最近マンハッタンの治安は驚くほど良くなっているため、昼間犯罪にあうとい
う事は賑やかな通りではほとんどないと思いますが、もう少し日本人観光客もマナー
を守って欲しいなあと思うことが良くあります。
数カ月前に、日本からのお客様を案内してシャネルの店で買い物をした時、大学生風
の日本人の男の子2人がジーパンにトレーナーというカジャアルな軽装で入ってきま
した。
そして、店員さんに化粧品を何点か見せてもらって値段を聞いた後、「ディスカウン
ト?」といきなり言ったのです。店員さんはとたんに機嫌が悪くなり「ノー」と一言
大きな声で言って、その男の子達を無視してしまいました。
あたりまえです。
店の前にはドアマンがいて、高級感が漂よっている店内に入るのは、女性の私にでも
勇気がいるシャネルに、若い学生がふらっと2人で入って、その上、化粧品をねぎる
なんてとんでもなく失礼で恥ずかしい行為です。
見ていた私もあきれると同時におもわず2人に一言いいたいと思いました
「ここはディスカウントショップと違うねんでぇ、天下のシャネルやねんから、あん
たらが来るのは20年早い!」
その他にも、高級なフランス料理のレストランで昼間とはいえ小さい子供を連れて入っ
て来て食事をして、子供の声が耳について雰囲気が台無しだったと、日本人観光客の
無神経さにあきれてしまったという話も友人から聞いた事があります。
どんな雰囲気の良いお店の中でも、他の人の迷惑をかえりみずフラッシュをたいてピー
スサインをしながらパチパチと記念撮影をするのも日本人です。
開けたドアを後ろから来る人のためにほんのしばらくの間だけ支えておいてあげるの
はこの国では小さい子供でもやっている事なのに、そんな事はおかまいなしにわれ先
に入ろうとするのは日本人です。
禁煙権がはばを効かせているニューヨークで、ところかまわずタバコを吸うのも日本
人観光客ならではでしょう。
グッチのアウトレットで買い物をして、支払いの時に財布から100ドル札を何枚もと
りだして1枚、2枚と数えながら払っていた日本人のおばさんも見た事があります。
そのおばさんはアメリカ人の店員に日本語で喋りまくって意思を通じさせるという、
すごい合わせ技も持っていました。
ルイ、ヴィトンの店で、商品の入っているショーケースを指差し、
「ここからここまで全部くれ!」といって買って帰ったおじさんも居たそうです。
レストランでチップを払うために、財布の中の1セントや5セントの小銭を書き集め
て山を作り、テーブルの上に置いて、ウエイターに突き返された日本人もいました。
こういう風な日本人観光客を見たり聞いたりする度に同じ日本人として私は
「お願いだから旅の恥はかきすて精神はやめてね」と思ってしまうのです。
ニューヨーク市警も、4月25日から5月10日まではミッドマンハッタンを中心に数十
人の巡回職員を増員して、
ゴ−ルデンウイ−ク中の日本人観光客を意識した警備態勢をしくそうです。
TOPに戻る
4月12日
イースターとエッグハンティング
娘の通う学校は今週の木曜日から次の週一杯までお休みです。
この時期にはユダヤ人のホリデー、パスオーバーや、キリスト教徒のホリデー、イー
スターがあるのですがイスラエル以外で一番ユダヤ人が多く住んでいるのはニュ−ヨ
−クだと言われていて、娘が通う学校でもユダヤ教のホリデーにはこの時期たいてい
学校がお休みになるのです。
娘の大親友Zoeは木曜日に学校がお休みになると必ずうちにやってきます。木曜日は
お母さんが仕事の日なので、朝からうちに遊びに来て一日過す事になっているのです
アメリカに来た年から4年間ずうっと同じクラスにいるZoeとうちの娘はほんとうに
仲が良く、一人っ子同士の二人は姉妹のようにいつも一緒に行動しているのです、今
日も来てしばらくはドールハウスを作ったりバービー人形で遊んだりしていましたが、
マックに向かっている私の横にやってきて一生懸命何かを話しかけ始めました。
いつも遊びにいっているチャットの画面で一生懸命キーボードを叩いていた私には日
本語を入力しながら子供の英語を聞いて理解するなどという能力はなく、最初はふん
ふんと適当にあいずちをうっていたのですが、そのうちに、どうやらイースターのエッ
グハントをしたいと言っているということが分かってきました。
イースターとは十字架に架けられたイエス、キリストの復活を祝うお祭りで、それと
同時に陽が長くなったことを祝い、春のおとずれを喜ぶお祭りだと言われています。
この時期にはイースターバニーと呼ばれるうさぎや、いろとりどりの卵が生命の再生
や春を象徴するグッズとして街のあちこちに見られるのです。
子供のいる家庭では卵にいろいろな色をつけ、イースターの朝、親がキャンデーなど
と一緒にこっそりと庭に隠しておき皆でエッグハントをする習わしになっているそうです。
娘たちは、エッグハントがしたいので、店に行ってそのための材料を買いたいと私に
訴えていたのでした。
「そんなのはしたことがないから どうやったらいいのかわからないよ」という私に、
「私が全部教えてあげるから買いに行こう」と買い物のリストまで作られてしまって
は行かないわけにはいきません。
おもちゃやさんや文房具やさんをはしごしてプラスティックでできた卵をはじめその
中に入れる小さいおもちゃやお菓子などをたくさん買い込んで帰ってきました。
娘たちは、こんなものがいいねえと希望は出すものの、最終的に私が何を買ったのか
は一緒に行っても決して見ませんでした。見てしまっては後のお楽しみがなくなって
しまうからなんだそうです。
家に帰るとプラスティックの卵の中にいろいろなものを詰めて、準備ができると部屋
のなかのいろいろな場所に隠しました、娘たちはカゴを持って隠された卵をさがし、
わからないときはヒントを与えてもらい、全部の卵が見つかると今度は中に何がはいっ
ているかをわくわくしながら一つ一つ開けていきます。
楽しそうに中身を確認しながらキャアキャア言いあっている様子を見ながら、日本に
いたらとても経験できない事をこうやって小さい頃からいろいろ経験できる娘がすご
く羨ましく思えてきました。
そして、楽しかったエッグハントが終わったあと、娘とZoeは私に「ママは最高」と
いいながらハグとキスをしてくれました。
明日の午後はこんどはZoeの家でもう1度エッグハンティングをする予定だそうです
TOPに戻る
バックナンバー目次
景子さんへの直接メールはこちらへ。
tf000084@psinet.com
極楽とんぼへ