今やなにわの初夏の風物詩となった、七月大歌舞伎の出演役者の船乗り込み。
今年の松竹座・七月大歌舞伎は、この春大名跡を襲名した4代目松緑の、襲名披露公演です。
関係者らを乗せた8艘の舟が、大阪・北の淀屋橋から土佐堀川を東に進み、東横堀川から南に下って道頓堀川に入り、西に廻って戎橋のたもと、松竹座まで練り渡ってPRしました。
歌舞伎役者が幟や提灯、お囃子の音とともに、キタからミナミまで舟で川を巡るという、水都・なにわならではの艶やかな催しです。
4代目は一昨年のNHKの大河ドラマ「徳川三代」の若き家光役で活躍した、やんちゃな雰囲気そのまんまです。
松緑といえば先々代の二代目が、重厚な演技で未だに私達の記憶に残るのですが、三代目は四代目の早世した父親で、生きて三代目の舞台を見ることはありませんでした。
四代目はちょっと早い襲名と思われるのですが、私どもには伺い知れないいろいろな苦労があったことでしょう。
大名跡を継いで、さぞかし肩の荷も重いことでしょうし、気負いも人一倍でありましょう。
暑いなにわの夏の一カ月。
若い四代目のやんちゃな、おめめくりくりパワーが、暑さをぶっ飛ばして、舞台を成功させてくれることでしょう!
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